KIT航空宇宙ニュース2020WK36

KIT航空宇宙ニュース

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海外のニュース

1.米国Lift Aircraft社がeVTOL機の有人飛行試験デモを公開

米空軍のAgility Prime Program(迅速優先プログラム)の下で、Electric Vertical-Takeoff-and-Landing (eVTOL) aircraftのデモ飛行が行われた。同プログラムは軍用および民生用の eVTOL航空機の開発、試験、採用を加速させるための取り組みを推進することを狙いとしたもので、米空軍は2021年度に、今回のeVTOL機を開発している新規参入のLIFT Aircraft 社へ2,500万ドル相当のeVTOLプロジェクトに資金を提供することを約束した。

(出所:Flight Global 航空ニュース)

(写真:Aviation Today)

 

2.エアバス社がA320後継機でシングルパイロット技術導入を検討

エアバス社は、次世代狭胴機(A320後継機)を1人(シングルパイロット)で操縦できるようにする自律技術を進めるために、カリフォルニア州でビーチ社製バロン機を用いて飛行試験を開始。シングルパイロットの民間航空機には、パイロットが機能不全に陥った場合に、操縦を引き継いで着陸することができる高度な自律システムが必要になるため、エアバス社は1年以内にエアバス社は大型の飛行テスト用ジェット機に画像収集技術を搭載することを計画、就航中のジェット機からデータを収集できるよう航空会社との連携を模索。一方でエアバス社の最高経営責任者ギョーム・フォーリー氏は、2030年代初頭の就航に向けて、2020年代の後半にA320の後継機プログラムを開始する可能性があると述べている。

(出所:Flight Global 航空ニュース)

 

日本のニュース

1.スカイドライブ社がeVTOL機の有人飛行試験を公開

愛知県豊田市拠点に「空飛ぶクルマ」を開発中のスカイドライブ(本社東京)が、有人の飛行試験を初めて報道陣に公開。地上約2メートルの高さまで浮上し試験場を時速約4 キロで旋回、約3分間の飛行を実施した。2023年の販売開始を目指している。機体には四方4か所に上下対になったプロペラが計8つ付いており、高さ約2メートル、全長と幅は約4メートル。

(出所:毎日新聞)