KIT航空宇宙ニュース2020WK39

KIT航空宇宙ニュース

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海外のニュース

1. 三大航空会社アライアンスの一つであるワンワールドが2050年までにZero Carbon Emission(炭素排出量ゼロ)達成のための共通目標策定

ワンワールド加盟の13社(アメリカン航空、カンタス航空、日本航空等) が、国際民間航空機関(ICAO)を含む各国政府が事前合意した2050 年までに zero carbon emissionsを達成するための共通の目標を掲げた世界初の航空アライアンスとなった。【AviTraider】

(JAL広報資料より抜粋)

 

  1. B737MAX事故に対する米国議会報告書でボーイング社の事前対応不十分指摘

B737 MAX に関する米国議会の報告書によると、2 件の死亡事故の原因となった誤作動をパイロットが迅速に診断できない可能性があることをボーイング社は開発中に知っていたにもかかわらず、この問題に対処するために機体の設計やパイロットの訓練を変更していなかったことが明らかになった。更にFAAは最初の事故の数週間後にこの問題を懸念していたが、対策を講じていなかったことも示唆している。B737MAXの開発期間中の2012年11月に、少なくとも1回のシミュレーターセッションでは、操縦特性増強システム(MCAS)の誤作動によるスタビライザーの暴走にボーイング社のパイロットが反応するのに10秒以上かかっていたことが明らかになった。この障害への対応に10秒以上を要する不具合は「壊滅的」とみなされ、設計上の安全改善策が要求されるが、ボーイング社は最終的に、パイロットがMCAS駆動のスタビライザーの暴走に対して4秒以内に反応できると判断し、この故障はそれほど深刻ではない「危険」のカテゴリ ーに入っていると判断して、開発を進めていたことが明らかになった。【Aviation Week】

 

3.ATR 社が新規に開発した貨物専用機ATR72-600F機が初飛行

ATR社がターボプロップの貨物専用機ATR72-600F機の初飛行を実施。同型機は 3年前、米国の貨物運送会社FedEx から最大50機の発注(この内30機が確定発注分)を受けて開発が行われていたもので、前部胴体に大型貨物ドアと後部胴体にも貨物ドアを装備し、今年中に就航する予定。【Flightglobal】

(Flightglobal提供)

日本のニュース

1.湯切り不要の「焼そばU.F.O」宇宙へ(野口聡一飛行士の好物)

日清食品ホールディングスは、カップ焼きそば「日清焼そばU.F.O.」を宇宙食にした「スペース日清焼そばU.F.O.」など4品が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)により「宇宙日本食」として認証されたと発表した。野口聡一宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション (ISS) に滞在する際に携行する予定。【FNNニュース】

(FNNオンラインニュース提供)