KIT航空宇宙ニュース2021WK04

KIT航空宇宙ニュース

KIT航空宇宙ニュース2021WK04

海外のニュース

1.全電動航空機EviationのAliceの新しいデザイン

イスラエルを拠点とするEviation 社は、9 人乗り、速度220Kt、航続距離440海里の全電動航空機「Alice」機の設計を根本的に変更し、翼端と尾部に取り付けられたPusher prop形態から、より従来機の形態に近いものを発表した。【Flightglobal News】

【Eviation社提供:全電動航空機Alice】

 

2.EASAが、広範囲にわたる都市型エアタクシー事業に対する国民意識を調査

欧州の安全当局は、規制当局が市街地でのドローンとアーバンエアモビリティ(UAM)航空機の運用拡大に対する国民の意識を評価しようとして、今年後半にヨーロッパ大陸の6つの都市で調査を実施する予定。【Flightglobal News】

【Flightglobal提供】

 

日本のニュース

1.ANA現役CA、どの業界でも通用する就活講座 2月にライブ配信

全日本空輸の現役客室乗務員が講師を務める就活講座が、2月6日に北海道テレビ放送(HTB)の有料配信「HTB onライン劇場」でライブ配信される。

講座タイトルは、「どの業界でも通用する!最短で内定を勝ち取る就活講座」。就職活動に必要な7つの要素や面接マナーを、現役CAでANAのグループ会社ANAビジネスソリューションの「接遇&マナー」講師も務める小町由紀子さんが伝える。時間は6日午後2時から1時間で、税込価格は1000円。ライブ配信後、22日正午までアーカイブ配信を実施する。ANAでは、今回の講座受講とANAグループの採用とは関係ないとしている。【Aviation Wire News】

【Aviation Wire News 提供】

 

2.2020年訪日客、87.1%減411万人 東日本大震災以来の前年割れ

日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数2020年推計値によると、訪日客数は前年比87.1%減の411万5900人で、1月下旬から拡大した新型コロナウイルス感染症が影響し、JNTOが統計を取り始めた1964年以降過去最高となった前年を大きく下回った。訪日客が前年を割り込んだのは、東日本大震災が発生した2011年以来9年ぶり。また、2012年以来8年ぶりに1000万人を下回った。出国日本人数は84.2%減の317万4200人で、2015年以来5年ぶりに前年割れ。6年連続で訪日客数を下回った。これまでの年間記録は、2019年の3188万2049人。【Aviation Wire News】

 

3.H3ロケット初号機がプレス公開

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は1月23日、MHIの飛島工場(愛知県海部郡飛島村)において、H3ロケット初号機のコア機体(第1段+第2段)をプレス向けに公開。H3ロケットの実機が公開されたのはこれが初めて。この後、コア機体は26日に出荷し、種子島へ輸送。2021年度中の打ち上げに向け、射場作業を開始する予定。H3ロケットは、現行の基幹ロケットH-IIA/Bの後継機。全長は63m、直径は5.2mの大型ロケットで、日本のロケットとしては過去最大。第1段エンジン「LE-9」は2基または3基、固体ロケットブースタ「SRB-3」は0/2/4本のコンフィギュレーションがあり、初号機はLE-9が2基、SRB-3が2本の「H3-22」型となる。【マイナビニュース】

【三菱重工提供】

 

4.セイノーHDがドローンにより山村全域5分で配達

セイノーホールディングスは4月、山あいの集落で国内初の常時運用を開始。政府は2022年度をめどに都市部でもドローンを物流に使えるよう規制緩和する見込み。トラック運転手の人手不足で物流網が危機にあるなか、各社は「空の無人物流」の構築を急ぐ。セイノーHD は、ドローン開発のエアロネクスト(東京・渋谷)と提携して山梨県小菅村でサービスを始める。【日本経済新聞】

【エアロネクスト:小菅村をデモ飛行するエアロネクストの物流専用ドローンの試作機】