KIT航空宇宙ニュース2021WK17

KIT航空宇宙ニュース

KIT航空宇宙ニュース2021WK17

海外のニュース
1.JAXAの星出彰彦宇宙飛行士、3回目の宇宙飛行へ
米宇宙企業スペースXは4月23日、有人宇宙船「クルー・ドラゴン」運用2号機(Crew-2)の打ち上げに成功。Crew-2には、星出彰彦宇宙飛行士ら4人が搭乗。24日の夜には、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングにも成功した。4人は、先に滞在している野口聡一宇宙飛行士と入れ替わる形でISSに約半年間滞在。星出氏は日本人2人目のISS船長としてクルーの指揮を執る。【マイナビニュース】

【NASA提供】

日本のニュース
1.ANAの21年3月期の最終赤字4050億円 1050億円上振れ
ANAホールディングスは4月23日、2021年3月期通期の連結最終損益が4050億円の赤字になると適時開示した。前回2020年10月27日発表の予想(5100億円の赤字)から1050億円上振れしたが、2003年の連結決算移行後では過去最大の赤字。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、運航規模を縮小したことから燃料費など変動費が抑えられ、コスト削減や繰り延べ税金資産の計上が奏功した。決算は30日に発表する。売上高は150億円下方修正し7250億円(20年3月期比63.3%減)、営業損益は400億円改善して4650億円の赤字(20年3月期は6608億600万円の黒字)、経常損益は500億円改善し4500億円の赤字(同593億5800万円の黒字)を見込む。JALは未発表であるが、約3000億円程度の赤字を見込んでいる。

2.顔パス搭乗、羽田でも実証実験 JAL・ANAら4社導入
羽田空港の国際線ターミナルを手掛ける東京国際空港ターミナル(TIAT)は4月23日、顔認証技術を使った搭乗手続き「Face Express(フェイスエクスプレス)」の実証実験を報道関係者に公開。チェックイン時に登録した顔情報を使い、保安検査場や搭乗口でパスポートなどを提示せずに本人確認する“顔パス(ウォークスルー)”の搭乗手続きで、羽田のほか成田空港の国際線で7月から本格運用する。【Aviation Wire News】

【Aviation Wire 提供】

3.JALグループ前期に機内長時間持続の抗菌剤塗布 1回で3年以上持続
日本航空は4月23日、長期間持続する抗ウイルス・抗菌コーティングを、機内の座席や壁面などを対象に開始したと発表。JALグループの機材を含め、年内に全機に順次施す。機内の抗ウイルス・抗菌加工は日本の航空会社としては初めての取り組みで、空港での抗菌対策と合わせ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に努め、清潔な環境を提供する。シートのほかオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)の取っ手やラバトリー(化粧室)など、旅客が触れる部分を中心にコーティングする。また、客室乗務員が使用するギャレー(厨房設備)も噴霧し、抗菌対策を施す。コーティング剤は中村・フクイヤ(愛知・大治町)の「ダイヤモンドマジィックD-V II」を使用する。【Aviation Wire News】

【Aviation Wire 提供】

4.北海道大樹町に「宇宙港」25年までに発射場2カ所新設
北海道十勝地方の大樹町は4月21日、宇宙ロケットや宇宙船の打ち上げ拠点「スペースポート(宇宙港)」の整備を始めたと発表。これまでも民間ロケットの発射場を町が管理してきたが、新たに町が筆頭株主となり道内6社と出資する宇宙港の運営会社「SPACE COTAN(スペースコタン)を20日に設立。全日本空輸出身で、エアアジア・ジャパンの社長などを務めた小田切義憲氏が社長に就任した。2025年までに2つの発射場を大樹町が新設し、将来的には大型輸送機や宇宙船などが離着陸できる3000メートル級滑走路を整備する計画で、航空宇宙産業が集積する「宇宙のシリコンバレー」を目指す。【Aviation Wire News】

【Aviation Wire 提供】