KIT航空宇宙ニュース2021WK30

ブルーオリジンの打ち上げ成功の瞬間
KIT航空宇宙ニュース

KIT航空宇宙ニュース2021WK30
海外のニュース
1.ブルー・オリジン初の有人宇宙飛行に成功 – 宇宙旅行の実現まであと一歩
米国の宇宙企業ブルー・オリジンは7月20日、宇宙船「ニュー・シェパード」による初の有人宇宙飛行に成功した。飛行には、同社創業者で、Amazonの創業者でもあるジェフ・ベゾス氏のほか、ベゾス氏の弟など4人が参加。宇宙飛行の史上最高齢と最年少の記録も更新した。今月11日には、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックも創業者を乗せた宇宙飛行試験に成功。本格的な宇宙旅行の実現が近づいてきている。【マイナビニュース】

【マイナビニュース提供:ブルーオリジンの打上げの瞬間】

2.UECは航空用途に水素を注視
ロシアのユナイテッドエンジン(UEC)は、航空用途の電源としての水素の可能性の調査を開始した。UECは、モスクワでのMAKS航空ショーでプロジェクトを発表し、改造ガスタービンエンジンでの水素の直接燃焼と、発電のための燃料電池での水素使用の両方を検討していると述べた。【Flightglobal News】

【Flightglobal提供:UECの水素直接燃焼ジェットエンジン】

3.マレーシア空港、スカイポート、ボロコプター3者が協力して、マレーシアでのVertiport展開の実現可能性調査を実施
7月21日–マレーシア空港は、電動エアタクシー機の垂直離着陸機用(eVTOL機)インフラストラクチャの設計者および運営者であるスカイポートと、eVTOL機のパイオニアであるボロコプターとの3者間覚書(MoU)に署名したと発表した。アジア太平洋地域は、2035年までに高度なエアモビリティ(AAM)市場の約45%を獲得し、95億ドル(USD)に相当すると予想されている。【Flightglobal News】

【Volocopter提供:Virtiports想像図】

日本のニュース
1.ブルーインパルスが57年ぶりにカラースモークで五輪描く 
東京オリンピック開会日の7月23日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が都心上空を飛行し、前回開かれた1964年以来57年ぶりに国立競技場上空でオリンピックシンボルの五輪をカラースモークで描いた。ブルーインパルスは入間基地を出発後、練馬区方面から新宿区内の都庁へ向けて南下し、港区の東京タワーや墨田区の東京スカイツリーなどの上空を飛行。新宿区の国立競技場上空ではオリンピックシンボルの五輪を描いた。入間基地を21日の予行と同じく午後0時20分ごろ離陸。国立競技場付近では午後0時40分ごろ、先導する1機を除く5機が赤と緑、グレー、黄、青のスモークで5本の線を描きながら登場すると、ブルーインパルスを一目見ようと集まった人からは歓声が上がった。五輪は午後0時48分ごろから描かれ、展示飛行を終えると拍手が沸き起こった。なお、ブルーインパルス使用機体は国産ジェット戦闘機F3。【Aviation Wire News】

【Google News提供:国立競技場上空で五輪を描くブルーインパルス】

2.ハワイ大とJALがデジタルイノベーションや人材育成で連携協定締結
ハワイ大学マノア校シャイドラービジネスカレッジと日本航空は7月21日、連携協定の覚書を締結した。ハワイでのデジタル技術を活用したイノベーション活動や、ハワイ大生をJALグループでインターンとして受け入れ、観光以外の分野でも協業する。ハワイ観光アプリ「HAWAIICO」を活用し、航空や鉄道、バス、タクシーなど、マイカー以外の交通手段を1つの移動手段として捉える概念「MaaS(マース:Mobility as a Service)」に関するデータベースマーケティングの共同研究や、研究を基にした事業の検討などを進める。ハワイ大生のインターン受け入れは、ダニエル・K・イノウエ国際空港内のハワイ支店、カリフォルニア州のシリコンバレー投資戦略室、東京のJALイノベーションラボの3カ所を予定している。【Aviation Wire News】 

【Aviation Wire提供】