航空宇宙システム工学コース

航空宇宙実習棟
航空宇宙実習棟

コースの学び

 航空宇宙システム工学コースでは流体力学や飛行力学、ロケット工学や人工衛星工学など航空宇宙工学の基礎を学ぶだけではなく、航空宇宙分野の技術者として必要な実践的な技術・知識も学びます。また、AIやIoT技術も学びます。

① 航空機整備の基本技術

 航空整備士国家資格取得に欠かせない整備基本作業(上記等)について座学と実習で学びます。

航空機整備の基本技術

② 航空機システム

 航空機の各システムについて、最新のエアバスA350型機を含む実際の民間飛行機の資料も使って学びます。

航空機システム

③ 航空の安全管理

 日本の航空法と欧米の航空法の法体系の違いや、重要な規則、整備の仕組み、日常の運航管理、航空交通管制の仕組みを学び、事故の原因や、その大きな要因の一つとされる人的要因(ヒューマン・ファクター)についても学びます。

航空の安全管理

④ 航空会社スターフライヤーでの特別授業

 課外授業として、スターフライヤーの所有するフルフライトシミュレーターの体験搭乗や客室乗務員の緊急避難訓練モックアップや格納庫の見学を行い、実際の航空会社の業務について学びます。

航空会社スターフライヤーでの特別授業

⑤ 航空機設計法/生産法の集中講義

 大手国内航空機メーカー技術者による、経験談を交えた集中講義で、民間航空機の実際の設計、生産・組立、飛行試験、安全性認証各プロセスについて学びます。

三菱航空機「スペース・ジェット」

⑥ 電動航空機の研究

 大学で所有しているセスナ式172型機のエンジンを電動パワーユニットに換装する研究を行っています。将来は、従来の小型機を電動化できる電動パワーユニットの汎用モジュールの設計・製造を目指しています。

電動航空機の研究

⑦ 空飛ぶクルマやドローンの研究

 海外のVertivcal Aerospace社や国内のSkyDrive社等で「空飛ぶクルマ」の開発が進んでいますが、その未来の乗り物を使ったビジネス・モデルの研究を行っています。また、災害時に役に立つ、自律型ドローン・ロボットの研究も行っています。

空飛ぶクルマやドローンの研究

⑧ 再使用型宇宙往還機の研究

 スペースシャトル等、高い経済性が要求される再使用型宇宙往還機に関して、胴体断面形状の研究をはじめ、空力特性を図る風洞試験や飛行実験なども行います。

再使用型宇宙往還機の研究

⑨ ロケット・エンジンの研究

 固体ロケットと液体ロケットの長所を合わせ持つハイブリッド・ロケットの研究を行っています。高密度ポリエチレンとパラフィンを燃料とし、安全な酸化剤を使って高い安全性と高い比推力を実現するために、燃焼室内の旋回流を利用した新しいロケット・エンジンの開発を目指し、学会発表も行っています。

ロケット・エンジン燃焼実験

⑩ Boeing Externship Program

航空機製造のトップメーカーであるボーイング社が提供するプログラムであるBoeing Externship Programに2019年から参加しています。現在、全国の6つの国立大学(東京大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、北海道大学、東京工業大学)と2つの私立大学(金沢工業大学、久留米工業大学)が参加しています。ボーイング社の提供する講義(主に英語)を受講し、世界の航空機開発の戦略と最新情報、環境に対する考え方、航空機ビジネスの考え方と最先端の知識などを学ぶとともにサマーセミナーでは航空宇宙に関する提案を学生自ら考え、英語で発表してボーイング社社員や他大学の学生と質疑応答を行います。

ボーイングエクスターンシップ
ボーイングエクスターンシップ

⑪航空宇宙研究会

種子島ロケットコンテスト出場・入賞を目指してロケット開発を行うとともに、ハイブリッドロケットの打上げを計画しています。また、プライマリーグライダーの製作、ウルトラライトプレーンやセスナ機の実機を使って、航空機電動化の研究などの活動を行っています。

航空宇宙システム工学コースで学んだら卒業後どんな仕事が待っているの?

航空分野の場合の例

• 航空会社のパイロット、整備士、整備技術者、整備管理者、部品管理者、品質管理者、運航管理者、安全管理者、  
ソフトウェア管理者等
• 航空機機体/装備品/エンジン製造会社の設計/生産/品質/認証に係る技術者や、傘下の部品製造メーカーにおける同様な技術者等
• 航空機のグランド・ハンドリング会社の作業管理/企画管理要員
• 航空局安全部の航空機安全課/運航課/運用課の検査官/審査官(国家公務員)

キャリア・パス事例(航空会社の整備技術者)

入社~3,4年:一等航空整備士ライセンス取得
5年~10年:技術部で航空機システムの故障解析、故障対策実施
11年~15年:技術管理者として技術グループ長業務
15年~20年:欧米航空機/エンジンメーカーの技術駐在員(海外)
21年~25年:整備工場次長
26年~30年:整備関連子会社へ役員として出向
31年以降:欧米航空機メーカー顧問や大手航空商社子会社社長、大学教授

宇宙分野の場合

• 重工メーカーのロケットの設計/生産/品質/認証に係る技術者や傘下の部品製造メーカーの技術者等
• 電機/電子メーカーの人工衛星の設計/生産/品質/認証に係る技術者や傘下の部品製造メーカーの技術者等
• 新興宇宙ビジネス会社の衛星製作、運用ソフトウェア設計、衛星運用や新ビジネス企画要員
• 日本宇宙開発機構(JAXA)のロケット/人工衛星運用技術者

キャリア・パス事例(重工メーカーの技術者)

入社~3,4年:製造部門に配属(生産技術や生産管理手法を学ぶ)
5年~10年:設計部門に配属(航空機やロケットの設計手法を学ぶ)
11年~15年:設計プロジェクトリーダー
15年~20年:製造部門長
21年~25年:設計部門長
26年~30年:子会社へ役員として出向
31年以降:航空宇宙関連団体/協会役員や新興航空宇宙関連メーカー役員、大学教授

航空宇宙システム工学コースの就職は?

 航空宇宙システム工学コースを卒業した学生達の中には、航空機関連のエンジニアリング会社等に就職し、航空機関連の開発業務に従事しています。航空・宇宙産業は今後の成長産業ですので、航空宇宙システム工学コースを卒業した学生さんたちが活躍するフィールドは今後拡大してくことが期待されています。

就職実績
就職実績

実力を身につけるためのコースのカリキュラム

1.数学、物理の基礎をしっかり身につける。
2.航空宇宙工学の基礎学問を身につける。
材料力学、航空機材料、航空機構造、航空流体力学、圧縮性流体力学、飛行力学、熱力学、ジェットエンジン工学、制御工学、航空機設計、航空機生産法、ロケット工学、人工衛星工学などの科目
3.航空宇宙産業で必要とされる技術を身につける。
 航空機整備実習などの実習科目
4.航空安全の考え方やそのマネジメント手法を身につける。
 航空安全工学(本校独自など
5.IT技術、AI技術を身につける
 高度モビリティ先端情報技術(本校独自)など

久留米工業大学では、九州において
航空宇宙関連産業に役立つ人材育成に貢献します!!