卒業生の活躍

 交通機械工学科の卒業生たちは、どんな学生生活を歩み、社会に出てどんな仕事に就いているのでしょうか?
多様な分野で活躍する卒業生たちの等身大の姿をご紹介します。

木原 章博
マツダ株式会社
統合制御システム開発本部
MBD革新部
第2解析Gr.

 私は、自動車関係会社に就職出来たらいいなと思っていたので、2級自動車整備士資格が取得でき学生フォーミュラがある久留米工業大学の交通機械工学科に入学しました。
 さらに、学生フォーミュラ活動を通して完成車メーカーで自動車の開発に携わりたいと思い、知識を深めるために大学院に進学しました。大学院では、「単気筒ガソリンエンジンベンチを用いたMBD評価実験装置の構築」というテーマで学部4年生から3年間の長期計画で取り組みました。もちろん、学生フォーミュラ活動にも6年間携わっていました。そんな自動車に囲まれた6年間を過ごした結果、学部2年生の時から第一希望だったマツダ株式会社に就職することができました。
 現在は、統合制御システム開発本部 MBD革新部 第2解析Gr.という部署に所属しており、エンジン排気系部品の騒音や振動といったNVの予測技術開発に携わっています。新入社員ではありますが、技術開発といった非常に難しいテーマで上司や先輩のサポートを受けながら日々の業務に取り組んでいます。
 自動車業界は、完成車メーカーだけでなく様々な関係会社に支えられながら成り立っています。交通機械工学科では、色々な企業に就職実績があり大学院へ進学の道もあります。先生方も、自動車業界の第一線で活躍されていた方ばかりです。
この久留米工業大学で、あなたも自分に合った道を探してみませんか?


卒業生の活躍

髙橋 明
ヤマハ発動機株式会社
PF車両ユニット PF車両開発統括部
機能モジュール開発部 WBSグループ


 私はもともと自動車に興味があったことから、自動車教育が充実している久留米工業大学の交通機械工学科に入学しました。卒業研究テーマ「二輪の運動性能に関する研究」をさらに深めたいことやメーカーの開発関係に就職したいという思いから大学院にも進学しました。2輪車の研究は難しいですが奥が深くとても魅力を感じています。就職活動も2輪車を扱っている会社に絞った活動を行い、2輪専門メーカーであるヤマハ発動機部式会社から内定をいただきました。現在は,PF車両ユニットPF車両開発統括部機能モジュール開発部WBSグループに所属してブレーキ設計の仕事をしています。新入社員ではありますが、新規プロジェクトを任されており、世に出ていく二輪車の操安性を握る仕事をしていることに大変やりがいを感じています。いろいろな人が安全で楽しいモビリティライフを過ごせるような2輪車の開発を行っていきたいと考えています。これを読まれている高校生の皆さんも自分の興味のある「もの」・「こと」に没頭し、自分の夢を実現していってください。


坂本 祐樹
ダイハツ工業株式会社
ソフトウェア開発部 ハーネス開発室

 私は日頃から何かの役に立ってまわりの人達に恩返しをしたいと考えていました。高校生の時に設計という自分が好きな分野で何かを変えていきたいと思い、実践的な工学教育が学べる久留米工業大学の交通機械工学科に入学しました。大学時代の就職活動では企業の採用活動の時期がどんどん早くなっていっているということをインターネットや大学の先輩方との会話の中で聞いていたこともあり、就職活動は3年生の早い段階から始めて働きやすい環境と自分がやりたい業務内容の2つを軸として、インターンシップへの参加したり、採用試験に挑みました。久留米工業大学を卒業しダイハツ工業株式会社に入社した現在では「ソフトウェア開発部でハーネスの設計・開発の仕事」をしています。ハーネスとは自動車に搭載されている電子部品をつなぐ役割を担う部品で、人間で言うところの血管と同じ部品になります。そのため、自動車の全体の事を学び、知識を増やしながら設計・開発をする必要があります。開発のプロセスでは交通機械工学科で学んだ自動車工学に関する基礎科目がとても役にたっています。自動車の全体のことを知りながら設計・開発をするところにすごくやりがいを感じていまし、自分が開発に携わった車で、誰かの暮らしを豊かにすることができればと考えています。


有住 圭祐
株式会社ウラノ
利益創出グループ
特殊工程チーム

私は大学卒業後に航空機産業に携わりたいと考えて、交通機械工学科航空宇宙システム工学コースに入学しました。
 学生時代は、航空機整備や航空機システム、航空力学や安全管理などの航空分野に特化した講義のほか、熱力学、材料力学、流体力学など力学の基礎も学ぶことができました。
また、卒業研究では「レシプロ航空機の電動化に向けた研究」というテーマで、電動モジュールの設計・製造などを行い、航空業界も注目している内容に取り組み、これからの航空機産業にどのような課題があるのかを学ぶことができました。

 現在は、株式会社ウラノの長崎工場で航空機部品製造の特殊工程といわれる工程の立ち上げに携わっています。
特殊工程とは、製品品質を保証するために使用材料、加工方法、加工機器そして作業者の技量を徹底して維持、管理する必要のある製造工程や検査工程を指します。航空宇宙システム工学コースの学生さんで馴染みがあるのは、溶接や非破壊検査などになります。
特殊工程の立上げは実験と検証の繰り返しで、目標に辿り着く方法は多岐にわたり、その中の一つを見つけ出していく、簡単ではないですが非常にやりがいのある仕事です。
 皆さんも久留米工業大学で自分のやりたいことを探し、そしてやりがいのある将来のために学びを深めていってください。