KIT航空宇宙ニュース2020WK44
海外のニュース
1.NASAの小惑星探査機が小惑星「ベンヌ」の石や砂などの採取に成功
NASA(アメリカ航空宇宙局)は23日、地球から3億3000万キロ離れた小惑星を探査している探査機が、小惑星の地表から石や砂などを目標の60グラム以上採取したことを確認したと発表。NASAの探査機「オシリス・レックス」は今月20日、地球からおよそ3億3000万キロ離れた小惑星「ベンヌ」に着地し、表面の石や砂などの採取を試みた。NASAは探査機から送られてきた映像を分析した結果、23日、「十分な量の物質を採取したことを確認した」と発表。小惑星の石や砂の採取に成功したのは日本の「はやぶさ」と「はやぶさ2」に次いで3例目。(NHKニュース)
(NASA提供画像:NHK)
2.米企業ブルー・オリジン、宇宙船の飛行に成功
米国の宇宙企業「ブルー・オリジン」が2020年10月13日、サブオービタル機「ニュー・シェパード」の打ち上げに成功
機体は宇宙空間に到達後、着陸にも成功。将来の月面や火星への着陸に使う新開発のセンサーの試験を含む、12個の実験が行われた。ニュー・シェパードの飛行は今回が通算13回目で、成功は12回目。また、今回飛行した3号機のブースターとクルー・モジュールを使った飛行は、今回で7回連続の成功となった。(Space.com)
(Blue Origin社提供)
日本のニュース
1.三菱重工がスペースジェット開発凍結
三菱重工業が、子会社の三菱航空機の手掛ける国産初の民間ジェット旅客機「スペースジェット」について、事業化を凍結する方向で調整中。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、三菱重工の経営状況が厳しくなっている上、SJ納入先となる航空業界の需要が低迷、回復が当面見通せないことが要因。商用化に必要な「型式証明(TC)」の取得に向けた作業は継続。(中日新聞)
(ウィキペディアより引用)
2.JAXA、2021年秋ごろに新たな宇宙飛行士の募集を実施する計画を公表
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月23日、新しい宇宙飛行士の募集を2021年秋ごろに実施する計画を公表。実際に募集が開始されれば、13年ぶりに新宇宙飛行士が誕生することとなります。これまでJAXAは1983年から1984年にかけて第1回目の宇宙飛行士の採用活動を開始して以降、1991年、1995年、1998年、2008年と合計5回にわたって実施。2021年秋ころに実施される採用活動は日本人宇宙飛行士の募集としては6回目。(JAXA)
(JAXA提供)