KIT航空宇宙ニュース2026WK01

JAL初日の出フライトでの機内から撮影した初日の出と富士山(毎日新聞社提供)
KIT航空宇宙ニュース

KIT航空宇宙ニュース2026WK01

新年明けましておめでとうございます。2026年も毎週「航空宇宙ニュース」を発信して参りますので、是非読んで航空宇宙に興味を持っていただけたら幸いです。

海外のニュース

1.  気候変動と債務膨張「世界経済の成長足かせ」IATAが2026年リスク分析

世界の航空会社などが加盟するIATA(国際航空運送協会)は、2026年に世界経済が直面する主要リスクを分析したレポート「An assessment of risks in 2026: Converging risks and vulnerabilities(2026年のリスク評価:収束するリスクと脆弱性)」をまとめた。気候変動や高水準の債務、軍事費の増大に加え、サイバー脅威とAI(人工知能)が航空を含む重要インフラの新たな弱点になりつつあると指摘。民間航空分野では、ICAO(国際民間航空機関)が進めてきた世界的な調和から、各国独自の政策へと流れが変わりつつあり、ドル相場や原油価格の動きも航空会社のコスト構造にとって鍵になると分析した。レポートは、発生可能性と世界経済への悪影響の大きさでリスクを分類したマトリックスを提示し、2026年に向けて警戒すべき領域を示した。気候変動、政策の断片化、地政学的緊張、高水準の債務、軍事費増大、サイバー脅威とAIは、発生可能性と影響の両方が大きいリスクと位置づけた。一方で、パンデミックや米国債のデフォルト、深刻な世界的景気後退、世界金融危機は発生確率は低いものの、起きた場合のインパクトが大きいリスクとして整理している。【Aviation wire news】

2.  ホンダは「F1」と呼ばれるeVTOLの試験飛行のためFAAの飛行許可を申請

ホンダは、米連邦航空局に「F1」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の研究飛行を申請した。これは同社が実物大の旅客用エアタクシー試作機の初飛行に向けて準備を進める中での動きだ。米国政府の規制データベースの情報によると、11月14日、ホンダの技術インキュベーターであるカリフォルニアに拠点を置くホンダ・リサーチ・インスティテュートは、無人航空機の飛行許可をFAA(連邦航空局)に申請した。この申請は「機密事業情報」とされているため、非公開となっている。しかし12月29日、FAAはこのプロジェクトに関するより詳しい情報を明らかにする通知を出した。FAAの通知によると、ホンダリサーチは「研究開発の目的でF1と呼ばれる[eVTOL]を運用することを許可する免除を求めている」という。この文書は、この航空機をホンダの乗用eVTOLプログラムと関連付けてはいない。しかし、ホンダは、同社の乗用eVTOLは、ホンダがF1レースカー向けに開発した技術の恩恵を受けると繰り返し述べている。この免除により、ホンダは昼間の有視界飛行方式(VFR)で運航する回転翼機は20分間の予備飛行に十分な燃料を搭載することを要求するFAA規則に従わずに航空機を飛行させることができる。FAAの通知によると、ホンダリサーチは「F1の総飛行時間がVFRの要件を満たしていない」ため免除を求めている。【Flightglobal news】

【ホンダ提供:8つのリフトプロペラと2つのプッシャープロペラが搭載されたホンダ乗用eVTOL「F1」】

日本のニュース

1. ANA、地方空港と合同説明会 2/23にオンライン開催

全日本空輸を中核とするANAグループは、地方空港の協力会社とオンライン合同企業説明会を2026年2月23日に開催する。対象職種は、グランドスタッフ(地上旅客係員)、グランドハンドリング、オペレーションマネジメント。開催時間は午後2時から午後5時30分までで、各社の個別説明などを行う。説明会は学情が運営する就職サイト「Re就活」で開催。在学生向けとキャリア向けで登録先が異なる。【Aviation wire news】

2.  2025年の宇宙業界をランキングで振り返る

激動の日々が続いた2025年も、いよいよ残りあとわずか。4月からおよそ半年にわたって開催され、世界中から2500万人以上の来場者を集めた「大阪・関西万博」が多くの話題をさらった今年は、日本史上初の女性総理大臣の誕生や日本人研究者のノーベル賞ダブル受賞など、大きな歴史の転換点となる瞬間が数多く生まれました。そんな2025年には、テクノロジー業界でもさまざまな新技術が誕生し、新たな動きも数多く見られました。

1位:H3ロケット8号機の打上げに失敗、みちびき5号機を軌道投入できず

2位:H3ロケット8号機のオンボード画像が公開、「みちびき」の姿に異変

3位:H3ロケット「24形態」いよいよ初打ち上げへ 日本最大・最強ロケットが拓く新時代

4位:恒星間彗星「3I/ATLAS」を追う その観測結果と“異星人の乗り物”説の検証

5位:NASAが宇宙船打ち上げ前倒し、トランプ氏の”宇宙飛行士救出指示”で異例の決定

6位:ついに姿を現したホンダロケット

7位:H3の打上げ支える「機体把持装置」完成 技術者の挑戦がもたらす安全と信頼

8位:福岡・久留米を宇宙から撮影。QPS研究所の新衛星がとらえた初画像公開

9位:日本初“液体エンジンのみ”で飛ぶ新H3ロケット実証へ! エンジン改良に進展も

10位:世界初、ビームで引っ張る“無燃料ロケット”の推力生成実証 東北大ら成功

【マイナビニュース】