KIT航空宇宙ニュース2020WK41

KIT航空宇宙ニュース

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海外のニュース

1. アシアナ航空がA350の客室を貨物輸送用に改造

韓国のアシアナ航空がA350 型機の客室を 貨物輸送用に改造する エアバス社の提案を採用した世界初の航空会社となった。この提案は、Airbus Service Bulletin (SB) . SB 25-P170 にてパッケージ化されたもので、エアバス、EASA(欧州航空安全庁)、アシアナ航空の緊密な協力のもとに開発されたものです。改造したA350 は、9月の最終週にソウル₋ロサンゼルス線に就航し、IT・電子機器や衣料品等の電子商取引の輸出品を輸送した。 (AIRBUS)

(エアバス提供)

 

2. ボーイングが787生産拠点をサウスカロライナ州に集約

米航空機大手ボーイングは1日、中型旅客機「787」の生産拠点をサウスカロライナ州チャールストンに集約すると発表。早ければ、2021年半ばから始まる見通し。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空機需要が低迷する中、生産の効率化を図るのが狙いで、ワシントン州エバレットでの生産は打ち切る。同社民間航空機部門のディール社長兼最高経営責任者(CEO)は今回の決定について、顧客が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に直面する中、「787型機の長期的な成功を確実なものにするため、サウスカロライナに787の生産を集約する」と述べた。ボーイングは787型機の生産ペースを現在の月10機から、21年には6機に削減する方針を示している。【シカゴ時事】

(Aviation Wire提供)

 

日本のニュース

1.エアアジアジャパンが事業撤退を決定

マレーシアのエアアジア・グループは、日本法人であるエアアジア・ジャパンの事業継続を断念し、撤退する方針を9月30日までに固めた。エアアジア・ジャパンの撤退は7年前の2013年10月以来2度目となる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で運航がままならない状況が続き、9月は中部-札幌(新千歳)線を12日と13日、19日から22日までの4連休に運航したのみで、その他の3路線はすべて運休した。10月も夏ダイヤ最終日の24日まで全路線全便の運休が決まっており、このまま運航を終えるとみられる。(Aviation Wire)

(Aviation Wire提供)

 

2.JALとドイツVolocopter社が空飛ぶクルマで提携

日本航空は、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)を手掛ける独Volocopter(ボロコプター)社と、日本市場での業務提携を結んだ。Volocopterの日本進出をJALが支援し、eVTOLを使った日本での移動・物資輸送サービスの提供に向けて、市場調査や事業参画に共同で取り組む。(Aviation Wire)

(Aviation Wire提供)