KIT航空宇宙ニュース2020WK51

KIT航空宇宙ニュース

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海外のニュース

1.スペース X、スターシップ SN 8、高高度飛行に成功、しかし着地失敗で炎上

スペースXスターシップ[SN 8]は当初12月8日打上げ予定だったが、打上げ1.3秒前に自動エンジン停止が作動、中止となり、翌9日午後4時45分過ぎ(現地時間・CST)に打上げられ、予定の高度12.5km/41,000ftに到達。その後、帰還のため緩やかに姿勢を横向きに、次いで垂直に変え、着地点に向けて降下に入ったが、着地降下速度が大き過ぎ、着地点に衝突、爆発炎上した。(CNN News)

(NASA提供:水平飛行中のスターシップSN-8)

(CNN提供:爆発炎上したスターシップSN-8)

 

2.ハイブリッド電動航空機Eco PulseがPDRに合格

フランスの航空機装備品メーカーのDaherが、航空機が予備設計レビュー(PDR:Preliminary Design Review)に合格し、エアバスおよびSafranと提携して開発しているハイブリッド電気航空機Eco Pulseのデモンストレーター機の組み立てを来年から開始することを許可された。(Flightglobal News)

( Daher社提供)

 

 

日本のニュース

1.青学大とJALが連携協定締結

青山学院大学と日本航空は12月8日連携協定を締結したと発表。教育や研究分野などで協力し、国際的な人材育成を目指す。両者は今後、教育と研究、文化の発展・向上で相互支援するほか、学生・教職員と社員の相互交流を図る。また、人材育成やキャリア形成で支援も支援し、学生・教職員の研究成果・活動を業務にも生かす。このほか、地域社会の発展・活性化でも連携する。現時点では、JAL社員が講師なる社会連携講座の開設や、実社会での共通課題の解決に向けた講座や研究を合同で進めること、航空会社に関連したテーマの研究・教育活動への展開を予定している。(Aviation Wire News)

(AFPBBニュース提供)

 

2.ANAと豊田自動織機が開発した手荷物自動搭載ロボットの実証実験開始

全日本空輸と豊田自動織機は、共同開発した手荷物の自動積み込みロボットと運転者が乗車しない自動運転のトーイングトラクターを組み合わせた手荷物運用の実証実験を、佐賀空港で12月14日から18日まで実施する。貨物の搭降載などを担うグランドハンドリング(地上支援)の人材が少子高齢化などで全国的に不足する中、省力化に向けた検証を進める。

航空機用貨物コンテナに手荷物を積み込むロボットは、国内初。(Aviation Wire News)

(Biglobeニュース提供)