交通機械工学科の学生チーム「Up plus」が種子島ロケットコンテスト2022年大会に出場し、高度部門で3位になりました。
大会に出場したのは交通機械工学科1年次の
堤斗来さん、村上敏照さん、碇拓己さん、長野歩さん
モデルロケットを飛行させて高さや滞空時間を競う「高度部門」にチャレンジしました。
4人が作製したロケットには、エジェクターエンジンというアイデアが盛り込まれました。
3DCADを用いてロケットの部品を設計し、すべてのパーツを3Dプリンターで製作しました。
さらに大会に向けて燃焼実験を何度も行い、ロケットの改良を重ねました。
リーダーの堤さんは、
「今回私達は、この大学に入学して初めて種子島ロケットコンテストというものを知りました。高度部門に挑戦したいと思い、約半年間をかけて今回のモデルロケットを完成させました。
今回のモデルロケット作りでは私のアイデアを実現するにあたり麻生先生をはじめ、片山先生や3DCADと3Dプリンターの使い方をレクチャーして下さった青木先生のお力添えを頂いた事で、挑戦的に高度なモデルロケットを製作することが出来ました。感謝をここで伝えると共に、来年は一位を取れるように頑張りたいと思います。」
と受賞の喜びを語りました。
「種子島ロケットコンテスト」は手作りによるモデルロケットや衛星機能モデルを開発・製作し、打ち上げることで物作りの奥深さ、面白さを体現するとともに、宇宙開発の普及啓発や地域の活性化を目的とする大会です。
JAXA=宇宙航空研究開発機構や、南種子町などが開いています。例年は種子島宇宙センターで実施されますが、新型コロナの影響で去年に続きオンラインでの開催となり、3月7日、全国の大学や高等専門学校、それに高校などから、のべ350人ほどが参加しました。
参加者は動画などを使って工夫したポイントをアピールしていました。
審査委員長の麻生 茂 九州大学名誉教授は、「第18回種子島ロケットコンテストは、残念ながらコロナ禍の中、オンラインで開催せざるを得なかったが、学生の皆さんは困難な環境の中で、試行錯誤しながら工夫した成果を発表していたが、驚くほど全体のレベルが高く感心した。このイジェクターロケットはこれまでの種子島ロケットコンテストでは一度も見たことがなく、大変ユニークな提案だった。ぜひ、今度もさらに性能アップを目指してほしい。今後は、こういった実際にものづくりを経験することを通して成長し、宇宙開発の最前線で活躍する人が増えてほしい」と話していました。